ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークのシステムの構築、運用、保守などを行う技術者です。
現場で構築・保守作業をする際にはさまざまなツールを活用します。
ネットワークエンジニア必須の基本的なツールから、あって良かったと感じるような便利で役立つツールまで、まとめてご紹介しています。
現場によって必要なツールは変わってきますが、ネットワークエンジニアの方はぜひ参考にしてください。
Contents
GNS3
GNS3はCiscoルータのエミュレータである「Dynamips」を使った、GUIのネットワークシミュレータです。
簡易的な動作確認用としてはもちろん、CCNA等の資格取得や技術勉強用に広く使われています。
構築・保守作業を行っていると、作業の内容にもよりますが「待ち時間」が出てくるため、時間を無駄にしないようGNS3を使って勉強しましょう。
Wireshark
Wiresharkはネットワークエンジニアであればよく使います。
逆に、使いこなせないとネットワークエンジニアとしてはまだまだ半人前でしょう。
外部と不審な通信を行っていないかを調査したり、ソフトウェアが実際に外部とどのような通信を行っているのかを調べたい場合に役立つツールです。
無料で利用でき、かつ一般的な用途には十分な機能を備えているため、ネットワーク解析を行うための定番ツールとなっています。
3Cdeamon
3CdeamonはPCをFTP、TFTPサーバにするためのツールです。
PC to PCでデータのやり取りを行う際やネットワーク機器のバージョンアップなどで IOSファイルをバックアップ・アップロードするために使用します。
3Cdeamon は開発が止まっていて、アンチウイルスソフトなどでウイルス判定されてしまうため、現在は次に紹介するServaを使っています。
Teraterm
Teratermを知らないエンジニアがいないくらい有名なものです。
寺西高(てらにし たかし)により開発されたWindows上で動作するリモートログオンクライアントです。
WindowsからLinuxなどにリモート接続をしようとするとき、真っ先に名前が出てくるでしょう。
主にSSHクライアントとして使用されるが、Telnetやシリアルコンソールへの接続にもよく使われます。
Serva
Servaは容量が2MBでインストールも不要のサーバーソフトです。 USBメモリーに入れて使うこともできます。
ネットワークを介してOSなどをインストールするサーバーにも対応しているので、システム管理者にとっても便利なソフトです。
他にもHTTP / FTP / TFTP / DHCP / DNS / SNTP / SYSLOGサーバーソフトとしても使用できます。
inSSIDer
inSSIDerは無線の状況を確認出来るソフトウェアです。
チャネルや強度も把握できるため、無線環境の調査に役立ちます。
本来であれば、サイトサーベイと呼ばれる有料ツールを利用した調査を実施するべきですが、簡易な調査であればこのツールで良いでしょう。
フリーソフトのため、自由にダウンロードして無料で利用出来ます。
TMSNMP
TWSNMPはSNMPマネージャを使用するためのツールです。
SNMPエージェントの検証用や監視サーバがない場合に端末にインストールして稼働させている企業もあるほど有用なツールです。
ipsendwin
ipsendwinは自由にMACフレーム、IPパケットを生成することができます。
Windows用のパケットジェネレータです。 任意のMACフレーム、IPパケットを生成し、ネットワーク上に送信できます。
ファイアウォールの検証をする際に、ファイアウォールを通過できるパケット、できないパケットを生成して、想定通りの動作をするか検証できます。
MAC、IP、IPv6、TCP、ICMP、IGMP、ARPヘッダは簡単に設定可能となっています。
WinMerge
WinMergeは2つのファイルやフォルダーを比較して相違点を色分け表示できるソフトです。
世代バックアップしているプログラムのソースファイルを、古い内容と最新の内容で比較したい場合などに便利です。
作業時に正しく設定が反映されたかどうかの確認として、コンフィグの事前と事後の確認を行います。
ExPing
ExPingはGUIでpingを実行出来るソフトウェアです。
複数のIPアドレスに対してpingを実行出来るだけでなく統計情報を表示したりtracerouteを実行したりも出来ます。
コマンドプロンプトでのping -t(連続Pingを実行するコマンド)では正確な秒数はわからないので、ExPingを使います。
フリーソフトのため、自由にダウンロードして無料で利用出来ます。
BlackJumboDog
BlackJumboDogはPCを簡易的なWebサーバー、メールサーバーなどするためのツールです。
ファイアウォールを超えてWebページが閲覧出来るかなどの検証ができます。
他にもWebサーバー、メールサーバー、プロキシーサーバー、FTPサーバー、DHCPサーバー、DNSサーバーの機能を備えています。
ローカルPC上でメール送受信機能の動作確認に必要な最低限の設定に留めるため、セキュリティに対しては特に考慮していない点は注意してください。
smtp4dev
smtp4devは検証用のSMTPサーバを利用する場合に使用するツールです。
実際にメールが飛ぶわけではなく、localhost:25 で待ち受けて、届いたメールパケットをメールファイルとしてシミュレートしてくれますので、メーラで受信をしなくともすぐに内容を確認することができ、開発がはかどります。
複雑なインストールはありませんし、SMTPで簡単にメールを受信できるので、メールを送信するようなプログラムをローカル環境で簡易的にテストできるので、とても便利です。
WinSCP
WinSCPはFTP/SFTP/SCPクライアントソフトであり、Linuxサーバなどとファイルの受け渡しを簡単に実施することができます。
MS -Windows上で動く オープンソースでグラフィカルな FTP 、 FTPS 、 SFTP クライアントプログラムです。旧来の SCP プロトコルもサポートします。
2ペイン構成の画面で直感的にわかりやすくローカル環境とリモート環境の間のファイル送受信がやりやすいため非常に便利です。
winshot
winshotは、スクリーンショットを撮ったときに、そのまま画像をファイルに保存してくれるソフトです。
スクリーンショットを保存する場合、通常であれば一度ペイントに貼り付けてから保存しなければならないため、このソフトを使えば手間が省けます。
また、指定した範囲のみを撮る事もできます。ログ採取やマニュアル作成など、画像保存を行う機会は頻繁にあるので、効率良く業務を進めるためには入れておきたいソフトです。
SubnetMaskCalculator
SubnetMaskCalculatorはIPアドレスとサブネットマスク長を入れると自動で ホスト数やサブネット数を算出してくれます。