過去問題はどのくらい復習すべき?
最低でも3年分を3周は必要です。
基本情報技術者試験の過去問題を復習する際には、 1回の試験に対して、3周程度復習するつもりで勉強を進めましょう。
- 1回目の復習で問題を把握
- 2回目の復習で問題を解く
- 3回目の復習で素早く答えられるようになる
といった基準が目安となります。
正しい方法で過去問演習を繰り返して、合格を手にしましょう。
基本情報技術者試験のおすすめの過去問題集
おすすめの過去問題集は次の本です。
午前試験の択一問題は全部で80問ありますが、そのうち3〜4割が過去3年分の過去問から出題されます。
つまり、過去問を解いて答え合わせをきちんとしておけば、設問を見ただけで自動的に解答が分かる問題が最低でも3割、つまり24問程度あります。
当試験では午前・午後ともに60点が合格ラインのため、必須正解数48問のうち24問が過去問を解いておくことで消化されます。つまり後の56問中24問を正解すれば合格です。
1週目の読み込みで得た知識をフルに使って過去問の類題を解けば、このボーダーラインには届くでしょう。これで午前試験は突破です。
ただ試験方式、実施形態が変わるので注意が必要です。
試験方式については2020年4月から変更となったのですが、4月試験は中止、10月試験は延期の上、問題は非公開となっております。
さらに実施形態がペーパー試験からCBTに変わりました。
従って、新しい試験方式、実施形態による過去問は存在しない状態になっております。
午前問題はそれほど影響はないですが、午後試験の動向は今後時間を経て確認をしていく必要があります。ただ受験者の立場でいうと動向を確認してから試験を受けようとすると2021年の春試験が公開されるの待ってからになってしまうので、そこまでは待てないかと思います。
今できることと言えば、過去問演習はするものの、午後の試験はセキュリティ、アルゴリズム、プログラミングの必須3分野に力を入れることですかね。必須3分野のみで配点ウエイトが70点ですので、最優先ですね。
基本情報技術者試験のおすすめの参考書
過去問題集の内容がわからない場合は参考書で学習しましょう。
おすすめは次の参考書で、イラスト豊富に説明されているので初心者のかたでも安心して取り組めます。
基本情報技術者試験に合格する勉強方法のまとめ
基本情報技術者試験に文系でも合格できる勉強方法と方法を説明しましたが、結局は地道な過去問演習と慣れが必要です。
- 午前:参考書を辞書がわりに、いきなり過去問演習!直近の過去問5年分をいかに覚えるかが勝負。
- 午後の情報セキュリティ:長文に慣れれば午前の若干の応用。午前の知識を固めながら同時に演習する。
- 午後の選択問題:ソフトウェア・ハードウェア・マネジメント系が楽。情報セキュリティと同じく、午前の知識を固めつつ同時に演習。
- アルゴリズム:参考書1冊をしっかりとインプット。参考書に載っている過去問と過去問集がダブるので丁寧に読み込む!
- プログラミング:参考書1冊をインプット。多少あいまいでもいいので、一通り読んだら過去問をやって、問題に慣れるとよし。
最後に
上記で紹介した勉強法は「試験に合格すること」のみにフォーカスを当てています。
本来ならば、体系的に一から学ぶべきだ!という考えを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、これらの試験で主題される内容が実際のIT業務に直結することは稀です。
むしろ、実際の業務を数年経験してから受験し、業務で得た知識を体系化して理解を深めていくべきだと思います。そういう意味で、企業が新入社員に無理に資格取得を促すことに対して、私は違和感を感じます。
このため、受験生はその後の業務のことはあまり意識せず、合格するためだけの効率的な勉強を実施し、ご自身の趣味等、他の有意義な活動に多くの時間を割いた方がよいと私は考えます。