何年分解くべきかと4つの入手方法を解説します。
ITリテラシーを身につけたい方におすすめの資格が、ITパスポートです。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- ITパスポートの過去問は何年分解けば合格できるか
- ITパスポートの過去問の4つの入手方法
- ITパスポートの過去問だけで合格するための勉強法
Contents
ITパスポートにおける過去問の特徴
最近の出題傾向としては、ITパスポートの試験方式がCBT方式(PCによる試験)に変更されたあたりから、過去に出題した問題数も多く溜まってきたこともあり、出題傾向がほぼ固まってきました。
それにより、過去数年の合格率は毎回50%程度で安定して推移しています。
- どこまで知識を定着させると合格できるのか?
- 過去問をはじめとする問題演習をどれくらいやり込めばよいのか?
がある程度わかるようになり、どうすれば最短の勉強時間で合格にたどり着けるのかということも明らかになってきました。
ITパスポートは過去問だけで合格できるのか
資格取得を目指す際に気になるのは、その勉強法です。
ITパスポートは比較的に合格難易度が高くない試験であるため、どんな勉強方法を行っても時間さえかけてしまえば合格することが可能です。
しかし、多くの人は会社や学校に通いながら、この試験への合格を目指しているため、できるだけ時間のロスは減らしたいものです。
ITパスポート合格のためには過去問3年分が学習量の目安
過去問を使った学習量の目安は、3年分で600問(1年で春と秋で公開されるのが200問、3年で600問)が基本です。
3ヶ月程度を学習時間として設けて合格を目指す場合、1ヶ月で単純計算で200問を解き進める600問という数字はとても現実的。
これからITパスポートの勉強を始めようという人でも、決して高い壁とは感じないと思います。
ITパスポート合格は過去問8割正解で合格できる可能性が高い
ITパスポートの合格基準点は、「600点以上 / 1000点」です。
なおかつ、3つの出題分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)において、「300点以上 / 1000点」の評価点を獲得しなければなりません。
当然ながら、過去問とまったく同じ問題は出題されませんから、合格のボーダーラインとしては、過去問8割正解を安定して出せるレベルが無難だと思われます。
ITパスポートの過去問の4つの入手方法
IPAの公式サイトでPDFをダウンロード
ITパスポートの過去問は、公式ページの『過去問題(問題冊子・解答例)』からPDF形式でダウンロードできます。
PDF形式のファイルが開けない場合は、Adobe社のAdobe Readerをインストールしてから入手しましょう。
ITパスポート対策サイトを利用
ITパスポートの試験対策ができるサイトから過去問を入手するのもおすすめ。
最もポピュラーなのは、こちらの『ITパスポート試験ドットコム』で、過去数十回分の過去問に対する解説を閲覧できます。
ITパスポートの過去問アプリをインストール
通勤・通学中やお昼休みなどのスキマ時間を活用するなら、スマートフォンで手軽に学習できる過去問アプリがおすすめ。
アプリは、iOS版とAndroid版でそれぞれリリースされており、タブレット端末にも対応しています。
ITパスポートの参考書を購入
ITパスポート試験は、試験対策用の参考書も販売されています。
参考書で学習するメリットとしては、過去問を使った学習のほか、出題傾向に合わせた問題を解けることなどです。
ITパスポートの過去問だけで合格するための勉強法
学習用・模擬試験用で解く過去問を分ける
過去問だけで合格するための勉強法の1つ目のポイントは、「学習用・模擬試験用で解く過去問を分ける」です。
過去問を分ける理由は、学習の負担を軽減することと、ウィークポイントを明確にして効率よく勉強することの2つ。
分野を絞ってまとめて学習する
過去問だけで合格するための勉強法の2つ目のポイントは、「ITパスポートの出題分野の1つに絞ってまとめて学習する」です。
分野を絞る理由は、似たような問題をまとめて解いた方が記憶や知識が定着しやすいから。
間違えた問題の解説を読む
過去問だけで合格するための勉強法の3つ目のポイントは、「間違えた問題の解説を読む」です。
答えだけを見て終わりにせずに、解説をしっかり読むことが大切。当然ですが、似た問題であっても同じ答えではないので、文脈を理解して解答できる力をつける必要があります。
過去問は最新回を除く直近3年分(600問)で勉強
過去問は、最新回を除く直近3年分(600問)を使って、まずは勉強しましょう。
600問である理由は、ITパスポート試験の合格に必要な知識量と勉強効率のバランスが最適なためです。
正解選択肢も解説で理解
過去問で勉強する際には、『正解』選択肢のみでなく、『不正解』選択肢も解説を読んで理解しておきましょう。
不正解選択肢を理解することで、4倍の知識を効率的に学ぶことができます。
過去問だけで勉強するメリット
この勉強方法の最大のメリットは、無駄な費用をかけずにITパスポートの取得ができるということです。
予備校に通ったり、通信講座などを受講すると、数万円〜数十万円の費用がかかるケースもあり、決して安い出費ではなくなることが大半です。
ITパスポートは参考書だけで合格できるのか
参考書は、試験に合格するために必要な知識をわかりやすくまとめているものが多く、ほとんどのものには過去問や練習問題もついており、うまく活用すれば知識ゼロから勉強し始めても、合格を目指すことができます。
参考書だけでの勉強法の最大のメリットは、とっつきやすさと基礎知識の定着です。
参考書は、初心者向けにITパスポートの試験においてポイントとなる観点をわかりやすくまとめてくれているものが多く、ITに関する知識がない人でも勉強を進めることができます。
また、ECサイトで「ITパスポート 参考書」というキーワード検索をすると数百件の書籍がヒットします。
参考書と過去問の組み合わせで最短合格を目指すとよいです。
ITパスポートに3週間で一発合格は難しくない
勉強の手順としては次のような手順がおすすめです。
- 本をさらっと読む
- 新しい年代の過去問を解く
- どうしても理解できない部分は調べるか捨てる
- 無料の過去問サイトやアプリも活用
- 勉強時間は短くても濃厚に
過去問の中で何度解いても間違えてしまうものや、理解できない計算問題などは、別途理解できるまで調べるか、その問題が出たら捨てることにします。
始めの頃はモチベーションが高いため、一気に進めようとします。しかし、日を追うごとにモチベーションが下がり、学習に身が入らなくなる可能性もあります。
スケジューリングをせずに気分で進めていると、このような状態に陥る可能性が高いです。
ITパスポートは普段PCを触る時や、会社でPCを触るという人にとっては無関係ではないので、3週間を有意義に使って合格しましょう!