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【転職に有利】AIエンジニアにおすすめの資格を紹介します

今では機械学習やディープラーニングなどの人工知能技術が様々なシステム開発の現場で用いられており、大量に蓄積されたデータの中から規則性を見つけてそのデータをもとに業務を自動化したり、サービスにAIを実装して利益向上を目指す企業が増えています。

そのようなAI開発で活躍する職業として「AIエンジニア」があります。

この記事ではAIエンジニアになりたい方向けの資格について解説します。

AIエンジニアに資格は必要ない?

日本ディープラーニング協会のG検定・E資格はどちらも民間資格であり、AIエンジニアを目指すにあたって必ず取得する必要はありません。

ただ、IT業界は国家資格よりもベンダー資格の種類の方が圧倒的に多い業界です。

未経験からAI技術者を目指すなら、自分のエンジニアとしてのスキルをアピールするためにもベンダー資格だからと疎かにせずに積極的に取得すると良いでしょう。

AIエンジニアの資格取得に向け勉強するとAIに関して幅広く学ぶことができます。

そこで学んだ知識は必ず転職時の面接や、その後の実務で役に立つことでしょう。

転職時にAI関連の資格を取得していれば、履歴書や職務経歴書に記載するなどして自分の実力をある程度企業にアピールすることができます。

AIエンジニアにおすすめの資格

AIエンジニアになるために必須の資格はありません。

しかし、資格を持っていることでその分野の知識を持っていると評価されるので、採用に有利に働くことがあります。

ある程度業務経験を積んでから受験した方がよい資格もあるため、転職前にはなにを取るべきか見極めて勉強するようにしてください。

基本情報技術者試験

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する基本情報技術者試験は、AIエンジニアに限らずITエンジニアに必要な幅広い基礎知識を得られる資格です。

プログラミングに関する問題から、システムの設計・構築・運用、ネットワーク、データベースなどエンジニアに関連する問題が出題されるので、ITエンジニアとしてキャリアをスタートさせようと考えている人におすすめです。

2019年の合格率は25.7%となっており、合格率で見ると情報処理技術者試験の中では難易度が低めの試験です。

例年、1年に2回試験が開催されており、春期試験が4月の第3日曜日、秋期試験が10月の第3日曜日となっています。試験会場は全国主要62都市にあり、インターネットで申し込むことが可能です。

応用情報技術者試験

IPAが実施する応用情報技術者試験では、システム開発にあたり技術、管理、経営までの幅広い知識と応用力が身につけられます。

この資格を取得するとシステム開発やIT基盤構築などにおいて、管理業務やクライアントへのヒアリングなどに役立ちます。幅広い知識が手に入るので、ネットワークなどのインフラ知識も身につけたい人にもおすすめです。

基本情報技術者試験の上位試験として位置づけられているため、基本情報技術者試験を合格した人におすすめの試験と言えます。

上流工程などの実務経験を積んでから挑戦するとよいでしょう。

2019年の合格率は22.3%です。基本情報技術者試験と同様に、例年1年に年2回試験が開催されており、春期試験が4月の第3日曜日、秋期試験が10月の第3日曜日となっています。試験は全国主要62都市で開催され、インターネットから申し込むことができます。

G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)

日本ディープラーニング協会が主催するG検定は、AIに精通した人材の確保・育成を目的とした資格試験となっています。資格を取得することでAI、ディープラーニングなどに関する基礎知識を身につけることができます。

出題範囲には、人工知能の定義や、機械学習の具体的手法、ディープラーニングの手法などがあります。AI、ディープラーニングに特化した試験のため、AIエンジニアを目指す人におすすめの資格試験と言えます。

G検定(ジェネラリスト検定)は、毎年2回G検定受験サイトから申し込むことができます。受験料は一般が12,000円+税、学生が5,000円+税となっており、オンライン実施なので自宅で受験することが可能です。

2020年第2回G検定の合格率は68.96%となっており、単純に合格率を見ると難易度は比較的低めと言える試験です。試験はG検定受験申込サイトから行うことができ、オンラインでの受験が可能です。

制限時間が120分なのに対し、選択式ではありますが200問以上の問題が出題されるので、自宅受験とは言え教科書を読みながら試験を受けることが難しく、ディープラーニング入門向けの資格ながらもしっかりとした基礎知識が求められる資格と言えるでしょう。

E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)

G検定よりもワンランク上のディープラーニングの資格がE資格(エンジニア資格)です。

E資格は、G検定と同じく日本ディープラーニング協会が主催しており、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選んで実装するスキルと知識を持っていることを証明する資格試験です。

ディープラーニングの理論や、開発に用いるミドルウェア、機械学習の実用的な方法論、応用数学などについて出題されます。G検定と同じく、AI、ディープラーニングに特化した試験範囲となっています。

2020年第1回の合格率は68.04%となっており、合格率を見る限りでは難易度はそれほど高いとは言えませんが、出題される内容が専門的であるため、十分な学習が必要になるでしょう。

プログラムの受講料に加えて受験料も一般だと32,400円+税、学生だと21,600円+税、日本ディープラーニング協会正会員・賛助会員だと27,000円+税と受験料の面でも、E資格はG検定よりハードルが上がっていると言えるでしょう。

なお、E資格は「JDLA認定プログラム」を修了していないと受験資格を得られないため、事前にこのプログラムを受講しておきましょう。

統計検定

「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。

データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。

日本統計学会は、国際通用性のある統計活用能力の体系的な評価システムとして統計検定を開発し、様々な水準と内容で統計活用力を認定しています。

データサイエンティストを目指すなら、統計検定を受検することは選択肢の1つとなるでしょう。

特に未経験からデータサイエンティストを目指す場合、統計検定の合格者であることは企業側への大きなアピールとなります。

Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonエンジニア育成推進協会が主催する、Pythonの文法基礎知識を問う資格試験です。

資格取得に向けて対策することでPythonの基礎知識が身につきます。Pythonについて学びたい人、スキルを証明したい人におすすめの資格です。

問題数は選択式の40問で、試験時間は60分です。合格ラインは正答率70%とされています。

試験は通年で行われており、インターネットから申し込むことができます。試験会場は、全国にあるテストセンターから選ぶことが可能です。

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonエンジニア育成推進協会が主催する、Pythonによるデータ分析の基礎・方法などの理解力を問う資格試験です。

Pythonの基礎知識を問われる問題もありますが、データ分析に関連する問題もあります。

資格を取得することでPythonを使用したデータ分析に関連する知識が身につくため、データ分析の分野でスキルアップを望む人や、仕事に興味がある人におすすめの資格と言えます。

合格ラインはPython3エンジニア認定基礎試験と同じく正答率70%とされており、主教材と出題割合も提示されているため、しっかり学習すれば合格に近づくでしょう。

Python3エンジニア認定基礎試験と同様に通年でインターネットから申し込むことができ、希望の試験日や試験会場を選ぶことが可能です。

日本ディープラーニング協会(JDLA)とは

日本ディープラーニング協会はディープラーニングを事業の核としている企業・有識者が中心となって設立され、日本のディープラーニングの技術力の向上を目指す団体です。

2017年に設立された以降はAIエンジニアの資格であるG検定・E資格の運営だけでなく、ディープラーニングの普及を目的としたセミナーも開催しており、日本のAI技術者の育成に注力しています。

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