このページを見ている方の多くはLinuC Level1を見事合格したのだと思います。
おめでとうございます。多くの努力をしたことでしょう。
さて次なる課題としてLinuC Level2があります。
LinuC Level2はあなたが「Linuxに関しての上級技術者」であることの証明になる、Linux技術者として活躍するのならば、ぜひとも取得しておきたい資格です。
もしかしたら「LinuC Level2は難易度が高いのでは?」という不安を抱いているかもしれません。
確かにLinuC Level1と比べ全体の難易度は高くなっていますが、実際にサーバーを構築するなど問われる内容は高度となります。
しかしキチンと学習すれば、初心者でも合格が狙える試験となっていますので最後まで諦めずに学習を続け合格を勝ち取ってください。
LinuCレベル2とは?
LinuC201とは、LinuC Level2資格のひとつです。
「LinuC Level2に合格しました」と認められるには、LinuC201とLinuC202の試験の両方に合格する必要があります。
LinuC Level2はLinuxの高度な管理や、サーバー環境構築管理、初級管理者への助言ができることが最終目的となります。
そのなかでLinuC201はLinuxの高度な管理がメインです。
LinuCレベル1に比べLinuxカーネルのコンパイル、起動プロセスのカスタマイズ、ソースからプログラムをmakeインストールするなど、高度かつ実践的な内容となっているのが特徴です。
LinuCレベル2の難易度レベル
LinuCは全体的にみて、比較的難易度の高い試験と言えます。
難易度は、LinuCレベル1→LinuCレベル2→LinuCレベル3の順で難しくなりますが、
LinuCレベル1は、Linuxの入門的な位置づけの難易度レベルで、IT系の企業の新入社員や専門学校では卒業までに取得するのが普通とされるレベルです。
そのため難易度レベルは高くはなく、独学だけでも突破は十分可能な難易度と考えていいでしょう。
これがLinuCレベル2になると、企業の開発部門で中心的な役割を果たせるだけの技術力を求められるレベルを目指す人を想定して作られている試験なので、レベル1に比べて全てが実践的になっています。
そのため知識の丸暗記だけでは対応がむつかしく、自分で手を動かしながら体験して覚えていくスキルや知識が必要になります。
テキスト丸暗記ではなく、実際にLinuxの学習環境を準備して自分でPCを叩きながら学習して、スキルを身につけることが大切です。
試験内容はLinuC Level1と比べ実践的な内容になっています。
LinuC Level1は広く浅くといったところでしたが、LinuC201に関してはより深く求められます。
LinuC Level1は書籍丸暗記でも何とかなったかもしれませんが、LinuC Level2特にLinuC202に関しては実際にサーバーを構築してみないと覚えられないところが多いです。
そういったレベルをLinuC Level2は求めてきます。
これは経験者でも油断できないレベルです。普段業務で使っているから大丈夫と油断していると本番の試験でコマンドを思い出すことができず試験に落ちてしまうといったことが考えられます。
最近はWindows上でもMac上でも、仮想マシンでLinux環境を作ることができます。
実際にLinux環境を構築し学習することを強くお勧めします。
明確なマシンの状態把握も試験範囲になります。
vmstat、ps、free、top、uptimeなどでメモリがどの程度消費されているか、システムがどれくらいリソースを消費しているかを把握できるようにしてください。
マシンのレスポンスが悪い時に暴走したプロセスがないか?などのトラブルシューティングを行うときに必要な知識です。
自力でのLinuxカーネル構築知識も求められます。
ほとんどのディストリビューションではあらかじめ適切に設定、構築されたカーネルが導入されているが、SlackwareやGentooなどのディストリビューションは導入時、もしくはメンテナンスの時点で自力でのカーネルビルドが求められます。
高度なストレージ管理としてRAID構築も新しい分野です。
LinuC Level1では全く出題されない範囲の一つになっています。
mdadmコマンドで、HDDなどを複数使い、冗長化などを行います。
大企業は専用ソリューションを使ってしまうかもしれませんが、中小企業ではコスト上そういった専用ソリューションは導入しにくいです。
そこでLinuxファイルサーバーを構築しRAID構築するという場面もあるでしょう。
こういった内容が試験範囲となってきます。
LinuCレベル2の合格点は?
こちらもLinuC101やLinuC102と同じように、問題数は60問あります。
問題数が前後する場合もあるが、大体の場合60問程度だと思ってもらって構いません。
合格点は約65%以上になります。
2/3に当たる40問正解すれば合格です。
得点範囲は200~800点です。そのうち500点に達すれば、合格となります。