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CCNAとは?
CCNAは、シスコの認定資格「CCT」の上位ランクにあたる資格で、CCTよりも難易度が高いです。
その分、企業から注目度が高くなると期待されている資格です。
CCNAは数あるIT資格の中でも、ネットワークエンジニアになりたいと考えている人におすすめの資格です。
ネットワークエンジニアになるために、CCNAの資格を取得したいけど「どれくらい難易度が高いのか」「他の資格と比較してどれくらい難しいのか」など疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
CCNAの難易度はどのくらい?
CCNAはシスコ技術者認定の中では入門的な位置づけの資格です。
CCNAはバージョン改訂されるごとに難易度が大幅に上昇していると言われており、かつてほど初心者向けとは言えなくなっているようです。
2020年2月にCCNA及びシスコ技術者認定試験の改定があり、難易度が上昇しました。
その理由としては、今まで10の専門分野に分かれて行われていた試験内容が、新試験ではひとつに集約されて、ネットワークの基礎から始まり、ネットワークアクセス、IPコネクティビティ、セキュリティ、自動化など試験の範囲がかなり広くなったためです。
CCNAとITパスポートはどちらが難しい?
ITパスポートは国家資格です。
情報処理技術試験の中ではレベル1に当たり難易度は低いです。
したがってCCNAよりはITパスポートのほうが簡単になります。
CCNAと基本情報技術者はどちらが難しい?
基本情報技術者は国家資格です。
情報処理技術試験の中ではレベル2に当たり難易度はそれほど高くありません。
合格率は平均20~30%とCCNAより低いですが、合格点数がその時の状況によって変わるためです。
CCNAのほうが出題範囲は広いですが、受験料さえ支払えばいつでも受けられるCCNAと違い、年に2回しか試験のない基本情報技術者のほうが取得する難易度は高いかもしれません。
CCNAとネットワークスペシャリストはどちらが難しい?
ネットワークスペシャリストは、独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が主催する国家資格です。
ネットワークに関する唯一の国家資格のため、資格取得に報奨金や手当をだす会社もあり、収入アップが狙えます。
情報処理技術者試験の中でも最高難易度のレベル4である高度区分試験で、合格率は10%を切っています。
ネットワークスペシャリストの受験者は経験者が主体であるにもかかわらず合格率が低いことから、難易度の高さがわかります。
CCNAよりはネットワークスペシャリストのほうが難しいです。
CCNAの合格点はどのくらい?
CCNAは1000点満点の試験ですが、合格ラインはおよそ800点~900点あたりのようです。
満点を目指す必要がないとはいえ、求められる正解率は比較的高めです。
合格点が決まっていないのは、全員が同じ問題を解くわけではないということがあります。
CCNAではペーパーテストを採用しておらず、「CBT(Computer Based Testing)方式」という方法を採用しています。
CBT方式とは、コンピュータ上で表示された問題に対して、マウスやキーボードを使い回答していく仕組みのことをいいます。
CCNAの問題は全員同じ内容ではなく、コンピュータによってランダムに選択された問題が出題されます。
つまり、運が良ければ簡単な問題が選択されることもありますし、運が悪ければ難しい問題が選択されることもあるのです。
合格点の割合としては7割5分が合格ラインといわれています。
合格点は、公式では公開されていませんが、だいたい825点がとれたら合格する可能性が高いようです。
1000点満点中の825点というとかなり高いように感じますが、実際には最低点が300点となっていますので、75%くらい正解すれば合格できるようです。
CCNAの合格率はどのくらい?
CCNAの難易度を計るための合格率は、公式から発表されていません。
CCNAの合格率は非公式ではありますが60%程度と言われています。
難易度はバージョン改訂ごとに急上昇しているという受験者の感想は多く、出題範囲の変更なども随時行われています。
そのため、CCNAの現在の難易度は「合格率の印象ほど優しくはない」と考えたほうがよいでしょう。
新試験に変わって難易度が上がったことを踏まえると、現在ではもう少し合格率は低下しているでしょう。
よって新試験の合格率は60%未満だと考えるのが妥当です。
また新試験への移行によって急激に合格率が落ちているということも考えられるので、相当難しいという心算で臨むのが良いでしょう。
CCNAを取得するメリットは?
上記のようにCCNAは難しい試験ですが、取得にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ネットワークの知見を深められる
CCNAの出題範囲は非常に幅広く、ネットワークに関する基本的な知識を網羅しています。
よってCCNAを取得すれば、試験勉強を通じてネットワーク知識を体系的に学習することができるので、スキルアップ・スキルチェックの機会としては最適です。
苦手分野を発見するきっかけにもなるため、自身のネットワークスキルにさらに磨きをかけることができるでしょう。
実務に通用するスキルをもっていることを証明できる
CCNAを取得すれば、ネットワークに関する実践的な基本スキルを客観的に証明することが可能です。
またCCNAは国際資格であるため、自身のスキルを証明できる範囲は日本国内にとどまらず、海外にも及びます。
そのため、グローバルに活躍したいと思っている方にとっては良いでしょう。海外で働くための第一歩にすることができるはずです。
ネットワークエンジニアとしての市場価値上昇
シスコシステムズの製品はグローバルに流通しているため、それら製品に関するベンダー資格であるCCNAの知識やスキルを生かせる機会は非常に多いです。
資格を保有していれば、シスコシステムズ製品に関する扱いに長けていることを国際的に証明することができるので、多くの企業から即戦力の人材であると認識されるようになります。